医療に関する意見、日本人のあり方に関する意見


by rr4546
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 例年以上の暑さで、先生にありましても大変な毎日をお送りのことと存じます。
 京都医報6月号に掲載の「改変センター方式による認知症患者の対応」の別刷りをお送りします。
 認知症治療の現場はいま大変荒廃しているように感じています。10時10分が書けない、HDS-Rテストで良い点が取れないなどで、85歳以上の少し判断力の落ちた高齢者の多くが、ビタミン剤を飲むようにAlzheimer型認知症と診断されて塩酸ドネペジルが処方されています。Alzheimer型認知症の簡便な診断法は、6月に上梓した「症例から学ぶ高齢者疾患の特徴とその対応で」で詳述しておきました。誤診だけでなく、ほとんど効果判定がなされずに長期間薬が投与されています。その上、塩酸ドネペジルの副作用についても注意が払われずに漫然と継続されているのが一般的ではないでしょうか。
 今回お送りした論文は、アセチルコリンという物質を上げる薬は、重度のAlzheimer患者あるいはAlzheimer型以外の認知症では特に上昇したアセチルコリンによる、不穏、介護拒否などの精神症状の増悪、歩行障害などの錐体外路刺激症状、頻尿などの迷走神経刺激症状を出現させることを指摘した論文です。
 根治療法のない現在は、薬物療法に頼るのではなく認知症患者さんが穏やかに過ごせる工夫をすることの重要性を強調しました。ご参考になればとお送りしました。ご一読いただき、ご意見を頂ければ幸甚に存じます。
 暑さは当分続きそう。ご自愛のうえご活躍をお祈りいたします。

追伸:各地区の認知症協議会、そして認知症の講演会は、E社と、P社との丸抱えが大部分で、製薬会社の好都合な情報満載の勉強会が繰り返し行われています。認知症関連の啓蒙などの小冊子もすべて薬屋がスポンサーで自称専門家達が作っています。臨床的に役にたたない。何か、原発安全神話が製・官・学で作られたように、認知症の薬物療法があたかもよい認知症対策との神話が、矢張り製・官・学の協力で作り上げられています。日本が真剣に取り組まなければならない認知症対策に、アメリカのP社の力を借りなければならない。このような異常な状況を放置することは、将来取り返しのつかない認知症医療現場を作り出すと、深く憂いています。P社は、ポピュラーな病気に対するわれわれの知識不足を心配して、それを解消するためににTVコマーシャルを頻回に活用しています。私たちが検査好き・薬好きであることを知らないのではないでしょうか。私たちは、十分すぎるほど自分の体のことに心を砕いています。
 認知症患者の虐待は、誤診されて副作用も知らされずに対症療法の薬を漫然と飲まされること、対症療法の薬の副作用について患者にほとんど知らされていないこと、困ったら精神科に入院させられることー一人のドクターで全期間対応できることは小生の本「症例から学ぶ高齢者疾患の特徴とその対応」に詳述―を上げることが出来ると思います。
 

by rr4546 | 2011-08-19 16:50 | 医療関係 | Comments(0)