医療に関する意見、日本人のあり方に関する意見


by rr4546
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

平成19年新年会挨拶

 今日は懇親をかねて新年会を行いたいと思います。
 一年の計は元旦にありといいますが元旦に皆さんはどんなことを決心しましたか。今の彼と別れて新しい彼を、夏には海外旅行にという個人的な予定ではありません。仕事場での計画です。
 私も昨年の四月から勤務して、思っていた以上に私たちの施設は社会的にも老人自身にとっても大切で、今後益々改善を重ねて、充実させなければならないところだと思いを新たにしています。入所前の治療と、入所後の治療のどこがどう違うのか。研究会で報告できる望ましい老人医療、特に正しい薬の使い方についてのデータを揃えたいと思っています。入所後認知症や低下したADLが著明に改善した人の背景を医学的に分析して、認知症や低下したADLをよくする手掛がかりを何か見つけたい。元気になられる人を増やしたいと思っています。
 仕事場の主役で多分staffの一番多いCWの方は今年どんなことを取り組む計画を立てましたか。CWの仕事は毎日大変ですから、今年も無事にやり遂げられたらと思いを新たにするだけでも十分だと思いますが、CWの仕事も色々新しい工夫が試みられています。その一つに薬の力を借りないで、CWだけで認知症の周辺症状をcareしようというセンター方式があることをご存知ですか。昨年NHKのテレビでも放映されましたね。手始めに私たちのところでもセンター方式を学習して、careに取り入れてみましょう。そのための勉強会の準備を進めてください。もう一つ異なった生活歴を持っている人に対して、集団的なゲームなどのcareも大切ですが、一人一人個別の介護計画を立ててcareする工夫も始めてくれると嬉しいですね。知的な仕事に従事していた人にはそれなりのcareがあると思います。CWの仕事はあまり進歩がないと思っている人が多いのではないでしょうか。改善されない医療技術はありません。研究会や学会に積極的に出掛けて、他施設の状況を見て、日々のcareに生かしてください。井の中の蛙になってはいけません。何かテーマを絞ってその成果を発表することも目標にしてください。マンネリにならないように色々工夫を重ねてください。大変のようですが新しいことを学んだほうが喜びは深い。
 看護部はどんなことを計画されましたか。ここに来て知ったことの一つに一般病院の看護業務と老健の看護業務には明らかに違いがあることです。ここの看護師は医療的なことをすることに少し時間を割きすぎるように思います。勿論医療処置を的確にすることは最低条件ですが、私たちのところには、どんどん回復される方はそんなに多くはありません。残り少ない人生を安らかに送ってもらうよう寄り添う看護という方向を目指してもらいたい。患者が何を望んでいるのか、患者の家族の悩み事も聞いてあげる。老人は家族全体で見なければなりません。家族も追い詰められていますから色々相談に乗ってあげるよう心掛けてください。そして従来の看護業務を飛び出して、患者のリハビリにも積極的に関わる努力をしてみる。老健の看護の一つの方向だと思います。老健の看護業務のイメージが膨らむと思います。こんなことをすることによって老健に勤めた喜びが見出せると思います。
 30人のうち一人位が自立してまた家で生活できる状況でしょうか。いや50人のうち一人くらいか。頑張って自立できる人を50人のうち一人を、二人にするよう頑張って2007年を実りある年にしたいですね。目標を持ってこの一年を頑張って下さい。
           
              
by rr4546 | 2007-01-22 12:45 | 医療関係 | Comments(0)