医療に関する意見、日本人のあり方に関する意見


by rr4546
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ADASとSIB  抗認知症薬の効果の内訳 No3 副作用 No2 レミニール 精神障害と神経系障害で17.9%!

主治医ですらその効果を観察できない認知症薬が広く使われていることを述べてきた。その上認知症薬にはいろいろな副作用があって、その副作用がAlzheimer型認知症(AD)患者の病状を一層複雑にしていることを指摘している。
最近よく使われるのが、ガランタミン臭化水素酸塩(レミニール)である。権威たちは認知症薬の投与アルゴリズムなる面妖なものを作って、軽度と中等度の場合、アリセプトで効果がみられなかったり、副作用があったりする場合は他のアセチルコリン分解酵素阻害薬(レミニール、イクセロパッチ(リバスタッチ)貼付薬)に変更することとしている。投与を中止することは勧められないとしている。
アリセプトを投与して効果がみられなければ(全例であろう)、次に考慮される薬として選ばれるのが今回取り上げるレミニールである。いや認知症医療の地域の基幹病院の認知症専門医はここ1,2年、最初にレミニールを使う場合が増えている。レミニールはアリセプトと違って、アセチルコリン分解酵素阻害作用だけではなく、ニコチン性アセチルコリン受容体のアセチルコリンとは異なる部位に結合して、アセチルコリンのニコチン性アセチルコリン受容体に対する作用を増強(薬理学的な利点は小生のようなヘボには理解できない)させるというアリセプトとは違った、脳内コリン機能を増強させる作用があることをウリとして、武田製薬はAD患者に対して第一選択薬とするよう販売攻勢をかけている。レミニールはアリセプトより新しく開発された(詳細は知らない)上に、アリセプトの持たないアロステリック増強作用(よくわからんな)があると言いくるめられれば、使ってみたくなるのが人情であろう。
私もアリセプト投与中に易怒性、介護拒否、不穏などがあると、レミニールにかえるが、精神的な興奮状態はアリセプト以上に強く引き起こされる印象があり、投与が継続できた症例はほとんどない。不穏、昼夜逆転、易怒性、意味のない多弁や無意味な徘徊があって家人がくたびれ果てて、施設で最近、預からなければならない患者の多くもレミニールを服用している印象である。
脳細胞が死滅して減少しているAD患者に、アセチルコリンが低下しているからといって、アセチルコリンを増やすことが本当に患者の病状を改善させるかについては、実際患者を診ていると首をかしげざるを得ない。
レミニールの添付文書には副作用が57.9%(臨床検査値異常を含む)に認められたと記載してある。
重篤な副作用はアセチルコリンが副交感神経や運動神経の末端から放出され、神経刺激を伝える神経伝達物質であることから、徐脈、心ブロック、消化器症状などアリセプトと同じである。実は私の古い医学知識ではアセチルコリンは副交感神経の伝達物質である。アセチルコリンは、副交感神経の興奮を引き起こすと考えておけばいい。脳に対する働きも記憶などの関わるといわれているが、実はまだ十分脳での生理的役割は解明されていないのではないだろうか。ただアセチルコリンがふえれば副交感神経やその他のアセチルコリンを介する神経伝達が促進されるのは間違いないであろう。アセチルコリンが増えれば、脳の働きが意味もなく興奮させられて不穏などが起こるのは当然と言えば、当然である。
副作用の詳細はスライドで示す。
アップ後副作用としての精神障害および神経系障害あわせて17.9%に見られると記載されているのに気が付く。脳細胞が死滅して、精神障害や神経系障害を来して苦しんでいる人にこんな薬を軽々とよく投与するものだ。その度胸に驚かさせられる。どこかおかしい。嗚呼!
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by rr4546 | 2016-11-05 17:14 | 医療関係 | Comments(0)