医療に関する意見、日本人のあり方に関する意見


by rr4546
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抗認知症薬の投与について

「抗認知症薬の投与」についてのコメントへの回答
アルツハイマー型認知症の現在の治療目標が、本当に患者の福音になっているのでしょうか。製薬会社は認知機能テストの点数の改善や、点数の悪化の程度が緩徐になると薬効を宣伝しますが、患者はそのような治療効果を期待しているのでしょうか。
アルツハイマー型認知症の診断は日常生活の障害があって初めて可能です。従って抗認知症薬は生活障害にどのような影響を及ぼすかどうかで、薬の有用性を判定するべきだと思います。そのような検討を見たことはありません。
私のような年齢になれば、時間・場所の見当識障碍、記銘力、遅延再生、言語の流暢性、抽象的な思考などの障害、空間認知・短期記憶障害などの認知障害は多かれ少なかれあります。色々違った機序で起こる障害を丸目で点数化して、直してもらおうなどと不遜な思いを抱くことはありません。できることならある障害を絞って治療してもらいたい。そんな治療薬はないから、認知障害を放置して、いろいろ防衛策を講じ、折り合いをつけて毎日を送っています。
服用患者には、家族に必ず生活障害が改善したかどうかを聞きます。勿論発病当初の生活障害も様々です。進行すればあれもこれも障害されますが。改善したという答えをもらうことはきわめて稀です。改善したという患者の場合は、治療目標を持って6ヶ月間は投与を続けますが、進行が緩徐になったケースに遭遇したことはありません。対象は投与を中止した群です。薬を止めて、脳活性化リハビリに取り組むほうが、はるかに認知機能が改善したり、進行が抑えられたりします。認知症学はまだ医療を行うレベルには達していないというのが私の立場です。
評判のいい認知症の専門医は周辺症状の対応に優れているだけです。現在の認知症医療は、現場の医師を納得させる内容に乏しい。おかげで、マスコミが認知症の診断や対応策について誤った情報を流しても、訂正を申し入れる権威はいません。
製薬会社のセールスマンのような認知症の権威や医療関係のジャーナリストが効く効くといっているのに煽られて、効くのかなと思って認知症治療が行われているのが実際の認知症医療現場だと思います。
効果の判定が難しくて、副作用のある薬は私は使いません。患者を食い物にしている感じは、生理的に私には合いません。使うべきではありません。使って欲しいという家族とは、薬屋のパンフレットを見せながらー副作用がはっきりと書いてあります-、どうするべきか話し合います。パンフレットに書いてある、副作用と思われる症状が必ず一つや二つはあります。
死にかけたあるいは死んでいる脳細胞に働く神経伝達物質を人為的に操作すると、正常の脳細胞が過剰に刺激を受けたり抑制されたりして出現する症状のほうが多い。現在ある抗認知症薬は死んでいく脳細胞の死滅を止めることができません。進行を遅延させるということであれば、脳細胞の死滅を抑える働きが必要です。
先生のご質問の答えになっているでしょうか。

by rr4546 | 2014-04-01 15:03 | 医療関係 | Comments(0)