医療に関する意見、日本人のあり方に関する意見


by rr4546
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創立10周年記念挨拶ー介護の未来

 創立10周年記念行事を始めたいと思います。この10年間、高齢者の方に元気で穏やかな生活を送ってもらいたいと、職員一同力を合わせて頑張ってきました。幸いこの地区の方々に信頼されて、10年間が無事過ぎたのを、本当に嬉しく思っています。皆様やボランティア様のお陰と感謝しています。
 現在65歳以上の高齢者は5人に一人、20年先には5人に二人が高齢者という、世界でも類をみない高齢社会を迎えようとしています。私たちは豊かな高齢社会を作り、世界の模範になる義務があるのではないでしょうか。ハイテク製品を買ってもらってお金持ちになったのですから、それくらいのお返しはしなければならない。
 残念なことですが、すべての高齢者が肉体的にも精神的にも何も問題なく元気なままで天寿を全うできるというわけではありません。高血圧、糖尿病、心疾患そしてガンや脳卒中そして認知症と何らかの疾患を患うことが余儀なくされます。お互いにこれらの成人病で苦しむことのないよう、日頃の生活を規則正しく大切に送りたいですね。
 不幸なことですが、時には半身不随や認知症によって介助なしでは生活できない状況に襲われることもあります。私どもの施設は介助を必要とする方のお世話をすることを主とする仕事場です。介助というと、障害を持った方のお手伝いだけをする、という余り将来に対して発展していくことがないイメージあるのではないでしょうか。しかし私どもは介助を通して一人でも多くの方が自立し、精神的にも前向きになって、障害を持ちながらも老後を豊かに送っていただくのを目標にして、介護、リハビリそして医療の領域を充実させるために日々研鑽を積んでいます。介護をしながらリハビリを行う介護リハビリを開発して、日常活動の能力の向上に努めています。音楽療法、園芸療法、臨床美術などによる脳活性化のリハビリを行い、認知機能の改善に務めています。パワーリハビリなどを取り入れて残された機能の改善に努めています。
 現在のように80歳、90歳代の人が気楽に医療機関を訪れ、治療を受けるというのは、医師にとっても初めての経験です。こんなことをお話したら怖くなるかもしれませんが、高齢者医療はかなり荒廃しています。アンチエイジングと銘打った薬が多くありますからね。お年寄りが多くの薬を飲んでおられます。残念ですが、3分間診療では適切な対応は不可能です。私どもは100人近くの高齢者を毎日診ています。しかも24時間、最低1週間くらい時間をかけて、色々な方面から検討します。医療分野でも、老人医療のモデルを作り上げるために最善の医療を行うよう心掛けています。
 ただ、介護もリハビリもそして医療もまだまだ世界の模範であると誇るには、磨きあげなければならない点が多く残されています。これからも職員一同力を合わせて、「日本一の老健施設」、介護はプロに任せた方がいいと皆さまに言って頂けるよう頑張っていくつもりです。よろしくお願い致します。
 10年という区切りを迎えて、改めて理想的な介護施設を作ることが、いち早く高齢社会を迎える私たちに課せられた義務の一つであるとの思いを新たにしています。今まで以上にご支援のほどよろしくお願い致します。
余談:
 6月20日に10周年創立記念行事を行った。節目の記念日ということで、事務方が頑張ったのであろう。多くの来賓の方々に来ていただいた。地元選出のK衆議院議員、S府会議員、N市会議員それぞれご本人が来られて祝辞を下さった。今回の参議院選挙で改選を迎えるF参議院議員も遅れて来られた。皆、民主党議員であった。これも小沢イズムなのか。よき高齢社会を作るためには、草の根の努力だけでは力不足であろう。政治家が私たちのような仕事場―最も小規模な施設であるーに足を運んで、福祉や介護領域に興味を持って、尽力してもらえる機会となったとすればこんな嬉しいことはない。
 講演は高柳和江先生の「心と体が変わる笑いの力」であった。笑いと感動が元気の源になるという話であった。長生きは望まないが、先生の話を聞いて、豊かな老後を送るヒントをもらったように感じた。

by rr4546 | 2010-06-22 12:28 | 医療関係 | Comments(0)