医療に関する意見、日本人のあり方に関する意見


by rr4546
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孤高のメス

 先日、「孤高のメス」という映画を見に行った。原作者の大鐘稔彦氏は、中学、高校そして大学の同窓で、今は共に現役の医師として医療の末席を汚している。作品が映画化されたのでと、鑑賞券を送ってくれた。いい映画であり、一人でも多くの人に紹介したくて、彼に送った感想をBLOGに載せることとした。

大鐘稔彦兄
 「孤高のメス」拝見。素晴らしい映画で、見終わった後も温かい気持ちにさせられました。よい時間が持てて感謝。僕が見に行った月曜日(7日)の夜は、広い映画館に老夫婦と僕だけ。人ごとながら興行成績はと心配しましたが、ヒットしているようですね。小説には大鐘ワールドが出過ぎだと、やや批判的な印象を持っていましたが、映像では、君が強い向上心を持って、メスの腕を磨き臨床の現場で格闘した姿がストレートに描かれていて、清々しい物語に仕上がっていました。職場の同僚たちに是非見るようにと勧めています。医学書から文芸書と幅広く著作活動をして、友人ながら忙しい日常診療の合間によくやるよと思っていましたが、こんなことを言ったら怒られるかもしれませんが、最も読者に愛される作品は、今回の映画「孤高のメス」のように思います。長く愛される作品を一つものにした。君の長い間の奮闘が、報われたのではないでしょうか。本当に嬉しいことでした。よき業にはよきご褒美を、悪しき行いには裁きをと、どこかで私たちを見守っている人がいるように思います。
 この映画の噂を所々で聞きますが、僕は違った感想を持っています。この映画に厚みを与えたシーンは、脳死に陥った愛する息子の臓器を提供する母親が、リアルに描かれているところだと思います。日本では臓器移植だと、人の臓器をもらって生きることに対する執着の善し悪しが声高に論じられますが、臓器移植は、あくまで使える臓器を提供するという善意に支えられていることがはっきりと主張されています。多くの人の心を知らぬ間に打ったのではないでしょうか。それが、主人公の真摯に医療に取り組む姿と重ね合ってヒューマンドラマになったのでしょう。臓器提供のエピソードが重要な役割を果たしています。臓器移植に対して日本人が見落としがちな視点を提供したという意味でも、「孤高のメス」は価値ある作品でした。
 身近に有名人が出ると自分のことでもないのに自慢げに話す人がいて、いい加減にしてもらいたいという気分にさせられますね。今回ばかりは、小生が君のサイン入りの「孤高のメス」を持ち歩いて、君との関係を吹聴して、周囲のものを煙に巻く醜態を演じました。馬鹿なことをやりたくなるものですね。ただ多くの人が映画を見てよかったと言ってくれていますので一安心。

by rr4546 | 2010-06-15 15:51 | その他 | Comments(0)