医療に関する意見、日本人のあり方に関する意見


by rr4546
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
番組(クロースアップ現代身近な病院で縛られる「身体拘束の実態!」)を見落としたが、認知症患者をはじめとした高齢者が、医療機関で身体拘束されている状況に胸を痛めている。短期間、手におえない暴力行為の類の精神的不穏を示す疾患として譫妄があるが、それ以外で周りの者に暴力を振るうほどの精神的エネルギーを持っている高齢患者はいない。高齢患者も治療をしてくれる人たちに感謝こそすれ、暴力行為で迷惑をかけるようなことをする動機がない。高齢患者の暴力行為の大部分はアリセプトをはじめとしたアセチルコリンを増加させる抗認知症薬による副作用だけであると断言してよい。精神病院に入院している認知症患者も大量の向精神薬投与と身体拘束を受けている。認知症患者の精神的不穏について、拙著「症例から学ぶ高齢者疾患の特徴とその対応」p25-43.金芳堂,2011と補遺2016で詳述しておいた。またそのあたりの事情について「寮隆吉のBlog」と「寮隆吉のFACE BOOK」でもここ数年間、論じている。高齢患者が医療機関で身体拘束されるという異常な状況が改善されるまで報道を続けていただきたい。抗認知症薬を中止するだけで解決する問題である。同時にこのような状況を見過ごしている老年学専門医と認知症専門医の不作為の犯罪行為に対しても報道してもらいた。番組を見ていないので視聴したいが再放送の予定を教えていただきたい。
NHKに投稿したつもりであったが、ここにupされてきた。

# by rr4546 | 2019-09-12 08:22 | 医療関係 | Comments(0)

高齢者を診る医師の務めは医療()に頼るのではなく、介護やリハビリを中心とするスタッフとともに患者に接することである.


上記標題の記事が本日911日付朝日新聞朝刊に載っていた。認知症(認知機能障害症あるいは痴呆と言うべきである。病気の本態を甘く見過ぎる誤解を招く)についての訳の分からない実地医家、いや認知症(痴呆)専門医の間で一般的に行われている現在の治療については、薬効や薬の副作用についての犯罪性を刑事訴追して明らかにしなければ、患者に不利益を与える状況は是正できないと述べたので、以降認知症、痴呆について一切コメントをしないつもりであった。刑事事件であれば私のようなしがないヘボ医者が関わる事案ではない。

しかし上記の新聞記事を読んで、痴呆専門医たちが何も言わないであろうことを恐れて、発言しないとの自戒を翻してコメントしておく。

記事概要

80代女性が薬を減らした例

3つの医療機関で18種類の薬を服用

高コレステロール血症の薬

過活動膀胱の薬(2種類)

消化異常の薬

胃潰瘍の薬

急性気管支炎の薬(2種類)

筋肉痛の薬(3種類)

認知症(痴呆)の薬(3種類)

腰部脊柱管狭窄症の薬

末梢性神経障害の薬

骨粗鬆症の薬(2種類)

鎮痛剤

薬剤師の見直しで薬の服用を10種類に減薬

高コレステロール血症の薬

過活動膀胱の薬(2種類)

認知症(痴呆)の薬(3種類)

腰部脊柱管狭窄症の薬

末梢性神経障害の薬

骨粗鬆症の薬(2種類)

今回は患者の容態の詳細が分からないので、抗認知症(痴呆)薬に関連することについてだけ指摘しておく。

3種類の抗痴呆薬の投与は保険診療上認められていない。保険診療と私費の併用は認められていないので、この患者は私費で医療機関にかかっているのであろう。

保険診療であるとすれば、保険で認められていない医療費を基金に請求したので、主治医は健康保険医の資格を取り消されなければならない。

基金から支払いを受けるためにはレセプトを基金に提出して、かかった医療費の7割以上を基金から受け取ることができる。もしこの患者が保険診療でカバーされているとすれば、基金でレセプトを審査して支払いを認めた医師の権利をはく奪しなければならない。

わが国は皆保険で安心して医療機関に通うことができる。ただ保険医や、保険診療上妥当な医療かどうかを判定する医師は健康保険で認められるルールに従わなければならない。誰かが保険診療を悪用、誤用した。罰せられなければならない。そうでもしなければわが国のだぶだぶの保険診療は維持できない。

痴呆の治療として併用が保険診療上認められているのは、アリセプトとメマリーだけである。主治医は3種類の抗認知症(痴呆)薬を処方している。もう一種類はアリセプトと同じアセチルコリンを増やすレミニールかリバスタッチであろう。

ここで驚くことに、アセチルコリンを2種類の薬で増やしながら、アセチルコリンの働きを抑える薬2種類で過活動膀胱を治療すると称して併用していることである。2種類の抗痴呆薬でアセチルコリンを増やしながら2種類の薬でアセチルコリンの働きを抑える。この異様な処方の間違いの機序を同僚やparamedicalの諸君たちに説明しても理解しない、しようとしない。

アセチルコリンを増やしながらアセチルコリンの働きを抑える薬を投与する。患者の体は医師がアセチルコリンを増やしたがっているのか、アセチルコリンの働きを抑えたがっているのかわからずに悲鳴を上げているであろう。抗コリン薬の投与によって認知機能障害が招来されるのはよく知られた事実である。

アセチルコリンを増やす薬の副作用は、繰り返し指摘しているが、迷走神経刺激を介して消化器症状、徐脈、不穏、介護拒否、易怒性そして膀胱の収縮作用によってもたらされる頻尿である。

アリセプトとレミニールあるいはリバスタッチの併用でこの症例の頻尿が招来されていた可能性は高い。有効かどうかも怪しげな-わが国のすべての抗痴呆薬の治験の第3相データを文献で見ると、ADASあるいはSIBの見掛け上のscoreの6か月ーたったの6か月しか観察していない!-後の変化から無理やり進行遅延を読み取るだけで、臨床的に効果が認められていない!ー抗痴呆薬でその副作用である頻尿が招来されている可能性があれば、休薬するのが常識的判断であろう。また痴呆の治療を積極的にしながら、認知機能を障害する2種類の薬を投与し続ける医療上の根拠は全くない。犯罪である。嗚呼!

このような事態が実際の医療現場で日常茶飯的に行われているので抗痴呆薬の投与について、司法の手によって是正する以外方法がないであろう。医師も薬剤師も抗認知症薬の作用機序や副作用について全く理解しないで、患者に投薬している。犯罪である。

それにしても前回紹介した89歳への抗認知症薬の投与(日本内科学会雑誌)といい、今回の減薬後の抗認知症薬の投与といい、患者を苦しめているとしかいいようがない。

超高齢者(年齢で区切らない方がいいであろう。社会生活や家庭生活が自立しているかどうかで区分するべきであろう)の医療の目的について、国民全体で考えるべきときである。

超高齢者は耳も遠くなれば、記憶もかなり乱れてくる。歩く速度も怪しげである。いわんや骨密度も加齢にしたがって脆弱化するのは寿命がある命を頂いている私たちの避けがたい加齢現象、宿命であろう。誰でもがよぼよぼ、フレイル(虚弱)の状態に陥るのは避けがたい。

不老不死の医療を持たないわれわれは加齢現象に対してもっと謙虚であるべきであろう。超高齢者医療の医師の役割は医療の限界に謙虚になり、医療に過剰に依存するのではなく、リハビリと介護のスタッフを友として、穏やかな終活を手助けすることであると思う。加齢と闘うことほど空しいことはない。リハビリや介護で得られる効果以上の効果を示す高齢者に特有の疾患に対する妙薬は残念ながらない!今後も出ないであろう。

ただ車いす生活で満足している高齢者に、最新のリハビリ器具を使ってリハビリを強制するのも厳に戒めなければならない。患者に寄り添うとは患者の気持ちを尊重することである。車椅子から自由になりたい高齢者もいれば、車いすで満足している高齢者もいる。。患者の意向は無視されて、医師の独断で治療が行われている例が多すぎる。嗚呼!


# by rr4546 | 2019-09-11 16:03 | 医療関係 | Comments(0)

「寝たきり患者では抗認知症薬中止の検討をただし食思不振や幻聴、幻覚などのBPSD再燃に要注意」このようなguidelineが、日本精神科病院協会から出されていた。嗚呼!もっと認知症専門医、特に精神科医は患者をよく診察して、認知症患者のためになる医療を作り上げる義務があると思う。 患者に抗認知症薬の副作用について説明しているのだろうか。重度の患者は理解できない。理解できない患者に医師の裁量で副作用のある薬を投与し続けることは倫理的に許されるのであろうか。副作用について彼ら(認知症専門医)は十分理解していない。患者に寄り添っているのであろうか。彼らの仕事は何であろう。

臨床的にほとんど意味のないADASやSIBで得られた成績ー副作用によって動いた点数を都合よく有効と判定した可能性があるーから抗認知症薬が効く効くと囃し立てて、抗認知症薬の副作用についてほとんど触れないで使用を勧め、一兆円以上売り上げ、今でも年間1000億以上以上を売り上げている異様な状況を招いた認知症専門医は、癌に無効なサプリを癌に有効と言って数億円を売った人たちと同様に刑事訴追の対象になっていいと思うのだが。そうでもしなければ彼らは自分のしてきたことの犯罪性を自覚できない。嗚呼!

認知症医療のために真面目な議論が行われているのであろうか。精神病院で終末期を迎える認知症患者がいる状況はわたしの理解を超えている。以前アリセプトを死ぬまで中止してはならないと、主張していた認知症専門医がいたな。そのためにアリセプトには内服ゼリー剤があると紹介していた。無理やり口の中に流し込まれている患者もいるのであろう。



# by rr4546 | 2019-08-28 07:04 | 医療関係 | Comments(0)

患者を苦しめている現在の認知症医療の問題点を指摘されているのを応援しています。抗認知症薬の効果を実地医家が実施したこともないADASSIBで得られたデータをその詳細を理解しないまま、抗認知症薬が有効だと信じておられる拠り所としている実地医家、いや認知症専門医に対する啓蒙が必要です。ADASSIBではなくCIBICで抗認知症薬の臨床効果を見るべきだという先生の立場を支持しますが、本当に患者を苦しめる日常生活や社会生活の障害に対して抗認知症薬が有効かどうかについて、治療目標を含めて先生のご経験をお話しするべきだと思います。ADAS,SIBそしてCIBICの意義について権威を含めて実地医家にほとんど理解されていない。これらのいかにも客観的な検査の詳細と意義についても触れていただきたい。                典型的なAlzheimerにはアリセプトを考慮するべきだとのご意見ですが、アリセプト投与後にはアセチルコリン上昇により、食思不振、頻尿、徐脈(ECGを取らねば見落とされている)、易怒性、介護拒否、不穏などのBPSDまがいの精神症状が出るので、それらを見落としてはならない旨を強調していただきたい。アリセプト服用患者の多くはPPI、頻尿治療薬そして向精神薬(セロクエール、リスペリドンなど)が投与されています。

甲状腺機能低下による認知障害より、糖尿病治療中に発症する糖尿病性認知症のほうが頻度は高い印象。甲状腺機能低下を見落とす実地医家は少ない?独特の活動性の低下による臨床症状。コレステロールも上昇しますし。糖尿病性認知症もAlzheimerと誤診されて、抗認知症薬がガバガバと投与されています。

認知症の権威たちはこの10年間認知症治療について全く進歩していない。わが国の認知症患者の90%以上がAlzheimerと診断されている。Alzheimerの診断と鑑別診断の問題点に対するコメントが全くない。85歳以上の高齢者のおおよそ15%がAlzheimerにしか適応がない抗認知症薬が投与されているとの問題点も触れていない。抗認知症薬の投与により惹き起こされた副作用に対してpolypharamacyを招いている実際の医療現場に対しても  no comment。脳神経細胞の変性死滅による認知障害の出現は理解ができるが、精神病院で治療しなければならない精神症状が出現するとは考えられない認知症患者のかなりの人が精神病院で治療を受けているとの異様な状況に対する提言がない。多くの実地医家が抗認知症薬の少量投与を勧めるコウノメソッド実践医として、認知症患者の診療に当たっている。その上効果がないことが分かっている少量投与の保険診療まで認められたた。保険診療の根幹を揺るがす事態に対しても、だんまりを決め込んでいる。認知症医療は全く発展・改善がない分野なのだろうか。まだまだ改善されなければならない問題点のある認知症医療であるとの認識が全くない。患者のために誠実に働く認知症専門医はいないのだろうか。嗚呼!2019年(本年)6月10日に上梓された「改訂版健康長寿ハンドブック―実地医家のための老年医学のエッセンス」(日本老年医学会発行)の「認知行動障害と気分障害」p13-p23参照。このハンドブックは理事長が「高齢者を医療者の専門性に基づいて診療することにとどまらず・・・・・・国民の健康長寿に貢献することを目指して」編集されたとうたっている。嗚呼!認知症で苦しんでおられる患者のために今後もご活躍されるよう。

抗認知症薬を止めて改善した例は、少量の抗認知症薬投与でうまくいってるというコウノメソドノ実践医の先生のすべてが持っておられるのでは。少量療法でいいというのは副作用が取れてそれを効果効果と言ってるだけですので。小生の拙著「症例から学ぶ高齢者疾患の特徴とその対応」2011 p29と2016年追加した補遺p3に詳述。




# by rr4546 | 2019-08-15 13:00 | 医療関係 | Comments(0)
超高齢者社会の医師の役割 寄り道 NHKの逆転人生―認知症患者にどう対応するべきか? スライド

f0051303_07234383.jpg
f0051303_07241879.jpg
f0051303_07250966.jpg
f0051303_07261955.jpg

AChE-1投与によって殺人まがいの振舞いに及んだ患者に遭遇したことはありませんが、意味不明の易怒性、振舞いで、家庭内暴力を受けたり精神病院にぶち込まれた症例は多いです。最近老人施設で90歳の認知症患者が50代の介護士に殴り殺された事件を知りました。動機は患者に余りにも攻撃的な言動があったためと報道されました。背景は全く知りませんが、この悲しい事件に抗認知症薬の治療が関わっているのではと心を痛めました(小田陽彦博士のFACE BOOKへのコメント)。最近老々介護中に認知症を患っている人を真面目に介護に取り組んでいた人が殺すとの報道によく接する。抗認知症服用によってもたらされた攻撃性や精神的不穏に追い詰められてこのような悲劇が起こっている可能性はある。抗認知症薬に引き起こされる暴力行為や精神的不穏は精神病院に強制入院させなければならないほど激しいものであることを知らない実地医家は多い。
f0051303_07271744.jpg
f0051303_07275733.jpg
f0051303_07283160.jpg
すべてのスライドの詳細は過去4,5年にわたる私のBLOGの中で解説されている。たとえばAlzheimerと高齢者タウオパチーの臨床的な違いなど。
脳血管性認知症、脳血管性認知症とAlzheimer型の合併型があるのをご存知のない方がいるらしい。参考のためにそれらの鑑別も載せておく。

f0051303_15592847.jpg



# by rr4546 | 2019-07-25 07:38 | 医療関係 | Comments(0)