医療に関する意見、日本人のあり方に関する意見


by rr4546
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新薬はAlzheimer発症阻止か、認知障害進行緩徐か?
レカネナブの治験案内かな?国あげてやっている。
Alzheimerが、acetylcholine低下によって惹き起こされるとの仮説で開発された、アリセプト、レミニール、リバスタッチは副交感神経刺激による頻尿、徐脈そして精神的な不穏などの副作用ばかりが目立って、患者の認知症症状進行に患者家族が実感できる効果があるとハッキリと指摘できない。
amyloidβがAlzheimerに見られる海馬を始めとした、広範な脳の神経細胞の退行変性を惹き起こすというのも、修道院の90歳以上まで生きたシスターの脳の解剖で、認知機能障害のある群より認知機能が正常な群の方が、amyloidβの蓄積が多かったとの研究結果ー原著は何だったか?、ご存知な方原著論文を教えてくださいーamyloidβの蓄積が、Alzheimerの脳細胞の退行変性を惹き起こす主たる原因とするのも、正しいかどうかの検証が必要な気がする。
いやamyloidβが神経毒性を持つのでゃなくて、amyloidβの前駆体(プロトフィブリル)が神経毒性を持つらしい。
ともあれ、話を聞くところによるとレカネマブはCDR-SBスコアーによる認知機能テストで、認知機能が、非投与群に比して悪化の程度を緩徐にするという効果があるという。
臨床的にどのような改善が見られるかについて全く触れられない検査による効果判定ではなく、MCI群が投与を受けているので、レカネマブ投与群は認知機能障害が発症するか、しないかの具体的効果で、効果判定をするべきだと思う。
発症機序と考えられている原因物資を除去させたから、発症が阻止されたと思い込んで治療を受けていたが、Alzheimerになっちゃったという、幻の希望の光なるようなことがないよう願う。
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# by rr4546 | 2023-03-09 08:12 | 医療関係 | Comments(0)

抗認知症薬(ドネペジルなど)は、Alzheimer患者の症状の進行を抑制するとして、国民皆保険という世界に誇っていいわが国の医療保険制度のもとで投与が認められている。

不思議なことに、二つの異なった量のドネペジルが認知症治療薬として投与が許されている。なぜこのような異常な事態が起こっているのであろうか。

二派を便宜上full dosis派と少量療法派と呼ぶことにする。

Full dosisの用量は、15年以上前に抗認知症薬が医薬品として認可されるために提出された治験データに基づいて定められた。

「通常、成人にはドネペジル塩酸塩として1日1回3mgから 開始し、1~2週間後に5mgに増量し、経口投与する。高 度のアルツハイマー型認知症患者には、5mgで4週間以上 経過後、10mgに増量する。」と薬の添付書に記載してある。効能は認知症症状の進行抑制。

根治薬の可能性があるとマスコミを賑わせている、amyloid β抗体(レカネマブ)の効能も病状を止めるのではなく、進行抑制。ドネペジルとレカネマブを同時に投与すれば、認知症の発症!が抑えられる? 発症を止める薬が、今求められている!

一方、少量派の旗手、河野和彦博士は、認知症診療で家族、患者そして医療者を苦しめるBPSDとして一般医家の間で知られている「介護拒否、不穏、暴力、歩行障害などの症状」は、full dosisの用量の抗認知症薬による副作用で、抗認知症薬を減量すればこれらの症状はすべて消失するとして、抗認知症薬を減量する認知症治療を提案した。現在コウノメソドと呼ばれている少量投与を中心とした認知症治療である。

当初河野和彦博士は、変わり者扱いをされていたが、少量療法は認知症患者を穏やかにして、安定した生活を長く確保できる治療法として、今は広く受け入れられている。抗認知症薬少量派は、コウノメソッド実践医と呼ばれ、Alzheimer患者の治療に当たっている。

コウノメソッドで検索されれば、少量投与を行うコウノメソッド実践医は、日本中で活躍されていて、患者の家族から多くの信頼を集めていることがよく分かる。

河野博士は、さらに保険請求で審査の通らない自分の提案した少量療法を、保険診療で認めさせるために、山東昭子元参議院議長などを使って、少量の抗認知症薬でも保険診療がおこなえるように(このあたりの裏話は事実確認が取れていない。真実かどうかの保証はない)政治圧力で勝ち取った。ただ、この治療法は、医療関係者のお墨付きをもらっているはずである。医療関係者の関わりなしで一つの医療行為が保険収載されることはない。

この保険収載を契機として、少量で治療することによって医業停止を受ける危惧は、一掃された。実地医家は保険医の資格を失えば、路頭に迷う。

常用量を使って副作用があったとのコメントを診療保険請求書に記載すれば、少量療法でも保険診療上、医療費が請求できるようになり、現在に至っている。抗認知症薬の少量療法が国からの認知を得た。

河野博士の少量療法から何を学ぶことができるであろうか。

方程式解1

「治験のあるデータで示された常用量は、認知症のBPSDと診断されている「介護拒否、不穏、暴力」などの精神症状を惹き起こす。抗認知症薬を少量にすることによってこれらの患者に不都合な症状をすべて軽快させられる。少量を維持すれば、不都合な症状はぶり返すことなく、穏やかな生活が確保できてAlzheimer患者の長期の安定した生活が保証できる。」

Full dosis投与による、BPSDまがいの副作用は、コウノメソッド実践医が抗認知症薬を減量するとによって消失することから、薬害であることは明らかである。認知症治療に携わる実地医家にアンケート調査をすればすぐ結論が出る。

むしろ多くの症例で認められる副作用がなぜ治験の段階で指摘されなかったのであろうか。治験に携わった高名な医師たちに、その理由を尋ねるしかない。

ここで話が終わりではない。

方程式解2

「今日の医療指針20・・・年」は毎年更新され、ほぼ実地医家全員が新版を手元に置いて、診療している。

Alzheimer型認知症の治療の項」はドネペジルの投与方法について、コウノメソッドについて全く触れないで、「投与開始時3mg1日1回3mgから 開始し、1~2週間後に5mgに増量し、経口投与する。高 度のアルツハイマー型認知症患者には、5mgで4週間以上 経過後、10mgに増量する」と、ドネペジルの添付書と同じ文言が権威たちの実名入りで、Alzheimer型認知症の治療指針として書かれている。

実地医家全員がこの指針を信頼して、full dosisの抗認知症薬を患者に投与している。

何故副作用に触れないで、権威たちはfull dosisを指針の中で、強調するのであろうか。

コウノメソッドで「少量のドネペジル投与で、認知症の症状の進行を抑制する」との有効性を確認するためのdouble blind test(二重盲検法)が行われていないことを権威たちは知っているのであろう。医学的根拠のない少量療法を指針の中で書くわけにいかない。学者としての矜持であろう。

ただ権威たちは、full dosisを投与して、不必要に増加させられたacetylcholineによって招来される副交感神経興奮による精神的不穏、頻尿、徐脈などのBPSDまがいの症状の対応について指針の中でほとんど触れない。

少量投与によってそれらの症状が軽減できることを本当に知らないのであろうか?full dosisの抗認知症薬の薬害も自覚していないのだろうか?

多分少量療法の認知症の進行抑制の二重盲検法によるevidenceがないことばかりが気になっているのであろう。

患者の苦しみより、データを優先。サジ加減をすることが臨床医の腕の見せ所なのに。すべての実地医家が拠り所にしている治療指針に、full dosisの有効性だけを書き続け、抗認知症薬の副作用に無関心。彼らは患者を真面目に診察していない。

保険診療で認められている!少量療法によりBPSDまがいの症状が軽減することに少し触れるだけで、現在のような荒廃した認知症医療現場は出現しなかった。

Full dosis投与によって招来されるBPSDまがいの症状によって、家族などの介護者を苦しめ、患者を精神病院に保護入院させたり、大量の向精神薬の投与を必要としたりという、認知症患者を厄介者にするような、現在のような医療現場は出現しなかった。指針を書く認知症権威の責任は重い。

少量療法では認知症の症状の進行の抑制のevidenceがない。

一方full dosisのドネペジルが認知症症状の進行を抑制するというevidenceはどのようにして得られたのであろうか? 

Alzheimer型認知症は侵される脳の機能に従って、短期記憶障害、時間と場所の見当識障害、判断力の低下などの中核症状が現れ、日常生活が障害されて認知症と診断される。Full dosisの臨床効果は、認知症で犯されるこれらの機能に対する進行抑制をきめ細かく検討したのではなく、認知機能を70項目―具体的にどの検査項目がどの認知機能をさしているか指摘するのは難しいーに細分化して、その細分化された認知機能を調べるADASと呼ばれるtestで、認知機能の変化で臨床効果が調べられた。

一般医家だけではなく専門医も70項目の認知機能の詳細は知らない。実際臨床の現場で、認知症患者の認知機能を70項目のADAS scoreで評価していない。そんなことをする時間がない。行っても患者に有用な情報が得られない。検査のための検査である。

大抵は8項目の質問をするHDS-R(改訂式長谷川式認知テスト)か、記憶力を評価するほうにすこし力点を置いているMMSE30点で、認知症機能の程度を評価している。

不思議なことに、full dosisの薬効は実地医家がやっていない、臨床的に意味があるとも思われないADASという面倒な検査で評価された。

服用群では偽薬群に比較してADAS scoreの低下が緩徐である偽薬群に比較して明らかに差異があるのではなく、有意差検定でやっとこさっとこ偽薬群よりscoreの低下が緩徐であるとの根拠―とのevidenceで、ドネペジルがAlzheimer型認知症の進行を緩徐にさせるとして、Alzheimer型認知症の治療薬としてわが国で広く使われるようになった。

フランスではこの差は有意と認められないとして、ドネペジルは認知症治療薬として取り消された。ADASはその程度の信頼度である。

ドネペジルが、記憶障害、見当識障害、判断力の低下にどのような効果を発揮しているかについて正確に観察されていない。

注意深く患者の症状を見ていれば、full dosisのドネペジルは認知障害の進行抑制ではなく、BPSDまがいの副作用を頻発させていることだけはよくわかるはずである。治療ではなく副作用を起こしている。嗚呼!

そのような薬が、認知症の特効薬だとして10年間で一兆円以上売り上げて、特許が切れて後発品が出た後も販売活動をして、売り続けている。

このような状況の背景を知っている人は、某製薬会社の医師を手玉に取る販売戦略に驚き、患者に有益かどうかをそっちのけで、薬の処方箋を無自覚に切る医師が多いのに驚く。認知症医療の荒廃である。

製薬会社が医療界に大変な影響力を持っているのは、製薬会社の企業論理によるというより、倫理理に背くことを平気でする医師がやたらと多いことによる。命を預かる医師はどうかしている。

すました顔をして、よいしょする医師に猛省を促したい。

認知症の権威でマスコミで重宝されている権威が今でもマスコミに出て、認知症について正確な情報を提供するのではなく、自分が立ち上げた認知症のアロマ治療を宣伝しているのには驚いた。

認知症で金儲けを企んでいる御仁は医療界だけではなく、自称患者やマスコミ関係者などあらゆる分野にいる。嗚呼!

認知症患者の介護者を困らせ、精神病院に保護入院させられるBPSDまがいの症状はfull dosisのドネペジルを服用している症例だけに見られる。有効性を論ずる前にアウトである。薬が発売されて15年以上も経過するのに、このあたりのことが全く議論されない。嗚呼!

抗認知症薬が認知症症状の進行を緩徐にするとの、根拠を主治医にお尋ねになられたらいい。内実は知らないままで、ADASの成績をオオム返し繰り返するだけ。これでは患者は浮かばれない。

認知症の症状の変化の推移を正確に観察する方法が本当にあるのだろうか。

認知症というとボケて急速に人格が廃絶するように思うが、10年・15年単位で徐々に悪化していくのが、Alzheimer型認知症の特徴である。

「認知機能の症状の悪化」を論ずるほど、私たちは認知機能を客観的に評価する指標を現在も持っていない。

Professorの認知症患者の診察風景を、以前SNSで揶揄したことがある。記憶障害について本人をいくら丁寧に診察しても、どの程度の障害か分からない。認知症患者は病識に乏しく、どのような記憶障害による事件を起こしたか正しく言えない。記憶障害の程度は、本人と身近な人と一緒に診察して、初めて記憶障害の程度を把握することができる。見当識障害も同様である。本日は何年何月かをいくら丁寧に尋ねても、同じ質問をすれば患者は準備して、正確な答えをするだけである。

日常生活の障害は,本人から絶対に聞き取れない。とんまなことを自覚していれば、日常生活での不都合は起こらない。自覚なしで、同じものを買いに行くから問題なのである。身近な人が申告しなければ、日常生活のチョンボを聞き取ることはできない。認知症患者の診察の仕方もいい加減である。

薬効を見るほど、正しく認知機能を数量化できる方法は今はない。病識の乏しい認知症患者では特に。

方程式解3

Full dosisも少量療法も、認知症の症状の進行を抑制する信頼できるevidenceはない。Full dosisの薬理学的作用を考えても、acetylcholineが脳の神経細胞の働きを正常化したり、退行変性した神経細胞を再生させる働きはないというのが、現在の薬理学の結論である。

結論

Full dosisも少量のドネペジルのいずれも、認知機能の正常化に及ぼす効果はない。

ドネペジルは量の多少に関わらず、Alzheimer型認知症患者に投与しても何も効果がない。ただfull dosisは不穏、頻尿、徐脈などの副作用が出て、患者を苦しめて、精神病院に搬送されたり、向精神薬などの投与を受けてpolypharmacyでfollowを受ける場合が多いが、少量療法は患者は穏やかで、長期にわたってfollowすることができる。

ドネペジルが認知症に有効な薬だと指針に書く認知症専門医は、現在投与された薬の医療費を全部負担すべきである。

ドネペジルが抗認知症薬として有効であると治験で結論づけた、本間昭博士らは1兆円を健康保険組合に弁償すべきである。

もう一つの認知症治療薬NMDA受容体拮抗薬(メマリー)も認知機能に及ぼす働きはなく(Sibに及ぼす効果を見よ)、傾眠をもたらす副作用を認知症患者の不穏をしずめる薬として使われている。メマリーを処方する医師の医師免許ははく奪するべきである。

以上証明終わり。

このような異常の状況を放置すると、患者の数から国民病と言っていい認知症の医療が国を亡ぼす。製薬会社も、医師もそして患者の振りをしている人たちの欲にまみれた行動を許しておけば、国は亡びる。


# by rr4546 | 2023-02-11 15:05 | 医療関係 | Comments(0)
下畑教授の教室での「レカネナブの治験データ論文」の医学生の抄読会の風景を、下畑享良先生自身がFACE BOOKで紹介しておられる。
学生のレベルの高い素晴らしい論文紹介である。現役の認知症専門医より、豊かな医学的知識で、論文を批判的に読んでいる。認知症専門医は心から、自分たちの、医学的知識の貧しさを反省するべきである。医学生がここまで読み込んでいるんだ!
是非下畑享良先生のFACE BOOKのユーチューブ?をお尋ねいただきたい。先生はすべて公開でFACE BOOKを運営されている。だからと言って、許可も得ずに先生のFACE BOOKを紹介するのは、仁義に反することであろう。無断引用お許しください。
コメント
ボケ老人なりに、コメントしたいが、無知をさらけ出しそうで、今回は遠慮する。
それにしても学生、医局員達の、議論の高いレベルに圧倒された。多くを学んだ。下畑先生の、レカネナブに対する最近の批判的論文の紹介は、命を預かる医療者は、ここまで、最近の論文を学んではじめて、患者の治療に当たるべきであることを、厳しく教えている。いい加減な知識、アホ丸出しで、認知症診断や治療に当たっている、患者に優しい振りをしている、若い認知症専門医は、先生の医療に取り組む態度から、多くを学ぶべきである。いずれ、アホ丸出しの彼らの認知症医療、特に患者の経過観察の問題点も、書く。彼らは学生時代も、患者を見るようになっても、勉強せいへんと違う。
なぜ、アセチルコリン分解酵素阻害薬(アリセプト、レミニール、リバスタッチ)やNMDA受容体阻害薬(レミニール)がAlzheimer、そして、レビー(アリセプトだけ)に認可された時、下畑研究室でのような、真面目な医学的議論がなされいれば、現在のような荒廃した認知症医療現場はできなかった。
副交感神経神経を不必要に刺激して、患者を苦しめたり、副作用を治療に使うような、現在の認知症治療の異常な状況は生まなかったであろう。これは、犯罪である。
驚いたことに、老化とホルモンの研究者で老年学のリーダーが、突然NHKで、新しい抗認知症薬の紹介に、出ていたのは、あっけにとられた。現役の認知症専門医は、認知症学は泥縄、付け焼刃で勉強して論じれるほど浅いものではないと抗議するべきである。認知症医療に関わると、なにか甘い汁がすえるのであろう。何せ高齢者の5人の一人が認知症で苦しまなければならない、患者は無尽蔵。やり甲斐はあるわな。認知症を専門とするだけで精神科医でも繁盛するはずだ。精神科医は、医学的勉強はしない人は多いが、教養の深さは、我々を遥かにしのぐ。木村敏先生しかり、中井久夫先生しかり。宮岡等先生しかり。
このままいくと、おかしいと私が感じている認知症現場は、なにも改善されないで、患者はこれからも、大変な不利益を被り続けるであろう。
元気な患者は、福祉の恩恵こそ受けているが、何が不満で、暇なことに貴重な時間を使っているのか、分からない。何を要求しているのか私に分からない。何のために、戦っているのか分からない。
認知症患者を精神病院から一日も早く開放しなければならない。嗚呼!」



0:25 / 49:08
岐阜大学脳内抄読会 第52回 アルツハイマー病に対するレカネマブ第3相試験
今週のオンライン抄読会です.5年生の中村美咲さんが,話題のアルツハイマー病に対するレカネマブ(アミロイドβプロトフィブリルに結合するモノクローナル抗体)第3相試験論文を紹介してくださいました.この話題,マスコミ報道などでご存じの方も多いのでは...
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# by rr4546 | 2022-12-23 05:52 | 医療関係 | Comments(0)
下畑享良教授がご自身のFACE BOOKで「「エクソシスト」のモデルとなった脳炎の病態 ―活性化NMDA受容体の画像化―」というNMDA受容体に関連した論文を紹介された。
我が国ではAlzheimer型認知症に、NMDA受容体阻害薬がよく使われている。
私のような高齢者にとっては先生のご紹介をfollowできないが、あるいは関係ないかもしれないが、NMDA受容体阻害薬について感じたことを書いてみた。
先生に承諾を頂いていないが、勝手に先生のFACE BOOKを使わせていただいたことについてお許しいただきたい。

NMDA受容体阻害薬(メマリー)がAlzの中程度以上の認知障害の進行抑制に効果があるとして保険診療が認められている。ただメマリーは投与後、眩暈や嗜眠傾向を招く副作用があり、もっぱら認知症の精神的不穏の治療薬として臨床の現場では使われている。副作用を治療に使う、可笑しいと思っていた。ボケているから、副作用を被せていい、あってはならないことである。副作用があるから、医薬品として、許可を取り消すというのが、当たり前の対応であろう。
味の素(グルタミンソーダ)が頭を悪くするのは、NMDA受容体の刺激で、脳細胞の退行・変性が起こる、メマリーはその退行変性を軽減させると期待されたいたが、中村、本間らの治験データからは、その効果はなかった、以前にその事は、すでに論じておいた。
メマリーは、本来期待された神経細胞の退行変性を防ぐためには使われていない。それでも、副作用を頼りにして、認知症医療に残っている。これは、認知症専門医の医学的知識の貧弱さと、医師としての倫理観欠如が招いた、異様な現状である。作り話ではない。これが、realな認知症医療現場である。
心ある認知症専門医よ、立ち上がって頂きたい。
下畑教授がNMDA受容体に関する論文を紹介していた。メマリーの効果について理解が深まればと、年寄りの私にはむり、若い認知症専門医に参考になればとしてシェアーさせていただいた。
AlzもDLBももう少し医学的根拠のあるapproachや治療指針ができればいい。今は発症機序も仮説ばかり、治療に至っては、やたらと副交感神経を刺激したり、薬の副作用を治療に使ったりと、よく考えてみると、目茶苦茶なことが患者に行われている。これでは、患者に申し訳ないではないか。
分からぬことが認知症の周りで起こり過ぎる、それを一つ一つ克服していくことが求められる。このまま放置しておくのはよくない。
「エクソシスト」のモデルとなった脳炎の病態 ―活性化NMDA受容体の画像化―
若年女性に好発するNMDA受容体脳炎という病気があります.医師としてのキャリアのなかでも忘れられない病気です(https://bit.ly/3FDrl6i
).映画「エクソシスト」のモデルとも言われています(Ann Neurol. 2010;...
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# by rr4546 | 2022-12-11 10:04 | 医療関係 | Comments(0)
高齢者施設に入所していた高齢者(81歳女性)が殺されるようなことはあってはならない、その人を介護していた若者が、殺人容疑で逮捕されるようなこともあってはならない。不起訴処分はおかしいと発言する人がいていい。認知症患者の、病気によるBPSD(不穏、暴力行為)が事件の発端だと打っちゃておくのも絶対によくない。殺人を招くようなBPSDは私のささやかな高齢者医療では全く経験がない。
よそ道に逸れるが、高齢者施設で毎年季節性インフルエンザの施設内集団発生があり、介護師たちの防疫の努力で、大抵大事に至らないでいることを感染症専門医や世間の人は知らない。私は、彼らの対策に多くを教えられた。
さらに横道に逸れるが、認知症の臨床も、高齢者施設で学んだ。BPSDと理解されている、私たちには、厄介ごとも、短期記憶障害、時間、場所の見当識障害からすべて説明でき、前もって対応してあげれば、患者は普通に日常が送れることも、施設で学んだ。
老年学のリーダー、固有名を挙げないが、に老年学を学ぶ若者に、高齢者施設の実習を取り入れるべきと提案したら、東大の医学生にそんなところに、行かせられるかと、鼻をくくった態度で却下された、残念! 余程頭にきたのか、高齢者施設の実習を提案する御仁がいると、色々な人との対談で愚痴っていた。
数日前に、NHKで46歳で若年性Alzheimerと診断され、4年たった現在、患者の、府立K医大の認知症外来?の受診風景が放映された。これでは認知症患者の誤診や詐病がうじゃうじゃ出ることがよく分かった。そのことは日を改めて論ずる。
我が国の高齢者施設は高齢者のかかっている疾患対策ではよく頑張っていると思う。彼らは大声で自慢話はしないが。それにかかわっている
医療関係者は、ここでは何もできないと愚痴って、金を稼ぎにだけにいっているだけだが。
巷間、高齢者施設でコロナのクラスター発生がコロナ感染が終息しない原因の一つとして、高齢者施設に自称感染症専門医―自分の医療機関でもクラスターを出していると思う。それを棚にあげてーが、高齢者施設の感染対策の指導に乗り出している。インフルエンザ施設内発生対策に習熟している、彼らは、専門医の指導に、なにも学ぶことがないと、笑っていると思う。嗚呼!
話を戻す。90歳を越えた義父、義母そしてご主人を殺したとして、刑に服している三國1と呼ばれていた嫁もいる。90歳の祖父を殺した、21歳の孫娘も刑に服しているはず。
高齢者医療にかかわる医療関係者は、このような悲しい事件が起こらぬよう積極的な発言や対策を提言をする義務がある。
そうでなければ安心して超高齢者社会も迎えることができない。
老年精神医学会、老年学会などの関連する医学会も何らかの声明を出すべきである。何もcommentしないであろう。学術研究が私たちの仕事だと思い込んで。嗚呼!
11月30日朝日新聞の記事である。




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# by rr4546 | 2022-12-02 00:13 | 医療関係 | Comments(0)